植物パズル療法とは

植物パズル療法®とは

「植パズ®」とは千葉大学との共同研究から生まれたものです。

植物の特長と作業療法的要素を併せ持った新しい療法。高次機能障害者が回復期に行われる上肢機能及び手指機能訓練の作業プログラムとフラワーデザイン理論、技術を融合して考えられたプログラムで、記憶や指先・手の動き、日常生活動作(ADL)の維持改善に効果があります。
パズルを組み立てるイメージで、●や■や▲の印に順番に植物を「挿す」、「貼る」などの作業を繰り返し、作品を作ります。

●五感をフルに刺激

植物素材の全て(花、茎、葉、枝、実、皮)を使い、段階的に作業を進めていきます
在宅の場合、御自宅の庭の植物や、枯れ木の枝、葉っぱだけや茎だけ等、身近にある季節ごと の植物素材を使い、作品制作をしていきます。一部リハビリ機関、高齢者施設で取り入れられ始めています。

●施設で取り入れやすい

介護施設でのレクリエーションとしてだけでなく、機能訓練・介護予防として定期的な機能評価を行いながら、機能の維持向上を目指して作業療法を行います。

●記憶の回想と脳への刺激

植物パズルを続けて身体を使い続けることで、活動意欲の向上、食欲の増進、ストレスの緩和などさまざまな相乗効果が期待できます。

基礎的な動作訓練を楽しみながら
作業活動ができるブロック

ブロック基礎1

基礎1

ブロック基礎2

基礎2

ブロック基礎3

基礎3

応用編ラウンド

応用編 ラウンド

ブロックの使用目的

基礎1
記憶力、指先の動き、巧緻性、協調性のスクリーニング
基礎2・基礎3
記憶力、指先の動き、巧緻性、協調の強化
応用ラウンド
記憶力、巧緻性、協調性を含んだ総合的な維持改善

植物ケアデザイナーが行う植物パズル療法®の手順一例

3か月で1クールとして機能評価を実施しながら進めます。

植物パズル療法®アレンジ製作の手順は簡単です。

植パズ®キットのアレンジ種類は豊富なので、毎回違った作品を作ることができます。

植物パズル療法®「植パズ®」の強みと効果

植物パズル療法® 「植パズ®」の強み

植物の特徴を使い五感をフルに刺激して相乗効果が生まれます。

  • ① 誰でも簡単に、楽しみながらできる
  • ② 療法の種類が豊富で飽きがこない
  • ③ リハビリ的効果が高く科学的要素を含んだ評価(定量、定性評価)を実施。
  • (定量的、定性的の両方から評価)
  • ④ 植物の特徴を使う事で、相乗効果がある
  • ⑤ 材料費が安く済む。(庭の植物・枝・枯葉等植物全てを使うため)
  • ⑥ 専門の指導者(植物ケアデザイナー)が行う療法
作業療法的要素

植物パズル療法の効果

繰り返し同じ作業を行うことで、
●記憶力の維持に繋がる
●指先の動きがよくなる
●握る力、ものを持つ力がついてくる
●日常生活動作(ADL)の維持改善
などのリハビリ効果が期待できます。

植物パズル療法で現場の悩みを解決できる

●対象者にあわせたリハビリプログラムを考え
 実施したいが、時間が足りない。
●楽しみながらできる作業療法の種類を増やしたい
●有料でも効果があるものを導入したい
●他施設との差別化を図りたい

植物パズル療法の効果

▼ 植物パズル療法®の経緯はこちら

  • 2012年: フラワーアレンジメント動作の分析実施(新潟県スポーツ医科学センター工学博士 西野勝利氏)
  • 2013年: 植パズ®プログラム制作開始
    通所施設(1)入所施設(2)で試行
  • 2014年: プログラムのブラッシュアップをしながら調査継続 産学共同研究の実施
  • 2017年: 「植物パズル療法®を用いた効果の検証」を実施
  • 2019年: 「高齢者の認知知機能を維持・改善するための植パズ®の確立」
  • 2020年: 「認知症植パズ®のアウトカム予測モデルとそれに基づいた療法のカスタマイズ」
    共同研究者:千葉大学フロンティア医工学センター 教授 穂文偉氏
    共同研究者:千葉大学大学院看護学研究院准教授 田中裕二氏
  • 2021年: 公益財団法人テクノエイド協会主催「介護ロボット等モニター調査事業」の実施
  • 2022年: 千葉市トライアル発注認定商品となる
  • 2024年: 2024年度中科連携事業に参加予定

植物パズル療法の種類

アレンジ

押し花

クラフト

テーブル園芸

導入家族様の声

  • 結果が数字で出てくるので、解りやすい
  • 楽しむだけでなく機能向上にもつながっているのでうれしい
  • 母(父)の笑顔が増え、会話もしっかりしてびっくり
  • 姿勢が良くなって驚き
  • 面会に行くのが楽しみ
  • 家族のふれあいの時間が増えた

導入施設様の声

  • 介護介入の度合いが改善した
  • スタッフが積極的に利用者との関わり方を工夫するようになった
  • 数字で結果が出るので、利用者の細かな変化がわかりやすい
  • 家族の面会回数が増え、施設評価が向上
  • 準備が要らず、効果的
  • スタッフの教育につながる
  • スタッフのやる気スイッチON
  • 施設全体の活気が出現

EVIDENCE

植物パズル療法®「植パズ®」を1クール実施後の結果


●記憶の検証(レイ複雑図形模写(ROCFT))

[86歳 女性 要介護1]実施回数:3回(週1回×3) 実施時間:1時間

[86歳 女性 要介護1]実施回数:3回(週1回×3) 実施時間:1時間

▶ その他の研究データ


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